仕事を決めるときには収入だけで判断しないこと

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仕事をして会社から得られる収入について

普段何気なく仕事をして収入を得ていると、安定的に手にしているお金について特に感じることはありません。とはいえ、毎月決まった収入があって、生活費が稼げているということは、大切なことと言えます。

自営業や企業の経営者の中には、安定した収入が確保できないという可能性と隣り合わせに生きていることがあります。もくろみが当たって高額な収入が得られる時もあるかもしれませんが、一切がうまくいかなくなる時もあります。

目立たない仕事を続けるよりも、一発大もうけをしたほうが、お金が転がり込んでくると感じがちです。常に期待通りの結果が出て、もうけが大きくなるとは限らず、逆に大損になってしまうこともあります。

リターンが大きければ、それだけリスクを負うというのは当然です。会社勤めのいいところは、収入が急に増えなくても、急に減る心配がないことがあります。ブラック企業ならその限りではありませんが、一般的な会社なら、仕事をした対価としての報酬は受け取れます。

企業で働くことで、自分が保有する資産が減っていく心配はなく、増えることが前提であることは嬉しい点です。決して珍しくはないことかもしれませんが、仕事による対価が保証されていることは、将来を見据えるためのベースになります。

ロングスパンで考えた時に、仕事によって収入が確保できる生活は、非常暮らしやすいものと言えるでしょう。

 

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仕事を決めるときには収入だけで判断しないこと

働く時には高収入であることを重視されがちですが、収入以外にも重視したいことはあります。同じ仕事をするなら、より収入がいい会社が望ましいという人は多いでしょう。ですが、やりがいのある仕事や、達成感のある仕事を選ぶことを重視する人も大勢います。

大企業は中小企業に比べて収入が良いのは事実ですが、それだけに社内での仕事の要求レベルや社員間の競争が厳しいのが一般的です。また収入が良い会社や仕事の中には、仕事が肉体的にきついケースも少なくありません。

収入の他にどんな点を重視して仕事を選ぶかをはっきりさせた上で、仕事探しを進めるようにしましょう。

ポイントとすべき点は、自分のやりがいや充足感と、会社の仕事との相性がいいかどうかや、家庭と仕事との両立を目指すなら会社がそれを助けてくれるか、自分の成長を促す会社であるかなどです。

自分の適性に合わない仕事や、思うようにできない仕事、理不尽や不満の多い仕事では、収入が高くても対価が釣り合わないと感じるようになります。新しい仕事を探す時には、収入だけでなく、自分が求める仕事とはどんなもので、どの程度なら妥協ができるかを考えてみることです。

いまは非常に求人数が増えており、就職しやすく数多くの中から選択できる状態にあります。収入以外の項目も含めたすべてにおいて、許容値以上である会社や仕事を見つけることができるでしょう。

仕事を変える時には、収入の変化を気にする人は多いですが、収入だけで仕事を選ばないことを意識したいものです。

 

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仕事の選択は憲法で守られている大切な権利

仕事の選択は個人の自由であり、憲法によって保障された権利であることは、明治の憲法以来、遵守されていたことです。もともと、この考え自体はヨーロッパのものであり、明治の憲法は特にドイツの憲法を参考にしており、色々な面で似ている部分があります。

ドイツでは農民が土地に縛られ、職業を選択できない時期がありました。しかし、そうしたことを是正するためにワイマール憲法が作られて、自由に仕事を選択できるようになったのです。

ドイツの憲法を下敷きにして、大日本帝国憲法が制定されたことは多くの人が知っていますが、仕事の選択はこの影響を大きく受けています。国を富ませ、欧米列強と肩を並べられるような強国になりたい明治の日本にとって、農民の扱いは重要でした。

つまり、全ての農民を従来通りに土地と結びつけておくことは、富国強兵に向けて進みたい日本の国策と一致しないものとなっていたのです。時の総理大臣である伊藤博文は、農民が農業から離れる構想を持つようになりました。

農民を土地から切り離し、仕事の選択を自由に行えるようにすれば、国全体の生産性も上がり、ヨーロッパ並みの国力を有することができると考えたのです。その結果、大日本国憲法には、国民全員に対して職業選択の自由を有すると定められました。

今もなお、仕事の選択は個人が自由に行うことができます。仕事を好きに選べるのは昔からのことではなく、色々な事情があって、今に至っています。

 

仕事の選択をする時の方法と注意点

納得のいく転職活動をするためには、仕事を選択する時の基準をどうするかや、どんな手段で仕事を探すかが重要です。仕事を選択する時に考慮すべきポイントとしては、今の仕事で培った経験をよく把握しておくことです。

ろくに考えもしないで、適当に転職先を決めると、期待との齟齬が起きて働き続けられなくなるかもしれません。現在の仕事と向き合い、なぜそう考えたのか、どうしたら改善できるのかを見つめ直して、選択肢を作るところから始めましょう。

若いうちは求人も数多くありますが、年齢を重ねるにつれちょうどいいポストにあきがないと転職先を見つけることが難しくなるものです。未経験では年齢は不利になりますが、経験があり実績のある人であれば、即戦力で採用される事も十分にあります。

現代に至るまでの職歴や資格を活かした転職活動をすれば、意外と簡単に就職できるかもしれません。転職する時にポイントとなるのは、やりたい仕事について明確なものがあるのかどうかです。求人が多くなり、仕事が探しやすくなっているだろうと、転職先を探してもうまくいきません。

自分に合わないと安易に会社を辞めてしまう行為は、採用する側からすればマイナス評価にしかなりません。一カ所で長く働いていた経験がないような人は、採用面接を受けに行っても、長続きしない人物と思われがちです。

転職する理由は人それぞれですが、次の仕事のことをしっかり考えた上で、会社を辞めるかどうか慎重に選択するようにしましょう。

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