再就職時には採用条件の把握が大切
再就職のチャンスは、誰にでも同じようにあると考える人もいますが、企業側が考えていることはその限りではないようです。たとえ再就職のための求人情報がオープンになっていたとしても、採用の条件をクリアしていることが前提になっています。
有能な人材を採用し、企業の発展につなげていきたいという企業としては、誰でもいいというわけにまいきません。一人一人のできることやパーソナリティーは違っていますので、どんな人でも同じ条件では採用されません。
求人情報を出す時には、年齢、性別、居住地を条件に採用の制限をすることは、法律上は認められていないことです。その反面、学歴や資格のほかにも、経験や能力について、募集をする時点で制限をしても良いことになっています。
これらの条件を全て満たしていたとしても、最終的に採用可能かは、会社側が決めることになります。もしも再就職をしたいと思っているなら、求人の条件をきちんと見極めておくことが大事になります。
何が自分のアピールポイントになるかを知るためにも、今までの実績や経験、学歴などを調べておいてください。資格の有無や学歴については、書類審査でもわかることですが、経験や能力について、面接で問われることがあります。
面接を受ける時にきちんと回答できるように準備をしておくことで、面接の成功率が上がります。再就職をするためには、企業が希望している条件だけでなく、自分のことについてもしっかり把握することが必要です。
会社主催の就職セミナーに参加する
実に就職セミナーには、いろいろなタイプのセミナーがあるといいます。人材コンサルタント会社や求人広告会社が主催する就職セミナーなどは、規模が大きく、参加者の多い就職セミナーとなっています。
求人企業が自社説明のために開催する就職セミナーも、一般的な就職セミナーとは別で行われています。採用試験や面接という形は、直接的に取っていませんが、求人企業自ら、参加している求職者に自社の魅力を伝えることができるようです。
就職希望者の考え方や能力を推し量るために就職セミナーを開催しているという一面もあるようです。
就職セミナーを求人企業が開催している場合は、職種ごとの詳しい仕事内容、求人企業の業界動向やその中での会社の位置、実際の現場でどんな仕事をしているかなどの情報を得ることが可能です。より具体的な情報を、その求人企業について入手できるのがいちばんの利点でしょう。
説明会を会社について行うだけではなく、実際の雰囲気を知るための、現場の社員と話せる交流会や座談会を組み合わせていることもあります。そのうえで希望者と個別面談や採用試験を行うところもあり、就職セミナーに参加し、そのまま採用が決まる可能性も少なくないようです。
就職セミナーの講師は、仕事の内容や職場の環境についてよく知っている人が多いようです。外部から招かれたコンサルタント違って求人企業に在籍していているからです。
会社説明会と就職相談会、採用試験をひとくくりにしたものが、求人企業主催の就職セミナーと考えてよいかもしれません。ぜひ、希望の会社が就職セミナーを開催しているというときには、参加してみると良いでしょう。
再就職をする時の退職のタイミングについて
再就職を考えている時には、今勤めている会社を辞めるまでに余裕があるなら、しっかり下調べをしてから行動に移す方がよいでしょう。再就職先を探すのは、今の仕事を辞めてからにする気でいた人は、順序を変えたほうがいいかもしれません。
仕事を辞めてから転職するとなると無職の状態に身を置きながら就職活動をすることになります。条件の合う再就職先が見つからずに無職の状態が予想外に長く続いてしまう場合もあります。
退職手続きを完了してから再就職を探してみたものの、求人市場に出回っている求人が、こちらの希望する働き方と合わなかったこともあります。スムーズな再就職のためには、いまの仕事をしている時から、時間の余裕を持って、下調べをすることが必要です。
場合によっては下調べをしている時にそれまで知らなかった再就職の壁に気づくこともあり、その代表とも言えるのは年齢です。求人情報を書く時には、年齢で差別してはいけないことが、法律で決まっています。
法律で禁止されていることですが、募集内容に記載されていないだけで、企業側にはしっかりと採用予定者の年齢制限は存在しています。一見するとたくさん求人があるように見えますが、実は年齢に制限があり、自分が入社できそうな求人が全くなかったということもあるといいます。
年が若い人ほど再就職先が決めやすいという話でもないので、じっくり情報を集める必要があります。再就職をする時には、安易に退職するのではなく、しっかりと仕事の情報を収集してから、慎重に行動をする必要があります。
