秋の魅力といえば、やっぱり紅葉ですね。
醍醐寺の落葉広葉樹が作り出す紅葉は、他の寺院にはない特有の魅力があります。
山麓から山頂にかけて、醍醐山全域に広がる敷地。
そこに五重塔や金堂、薬師堂などが立ち並ぶ、真言宗醍醐派の総本山。
京都市内最大の寺院がこの醍醐寺です。
醍醐寺は桜の名所として有名ですが、紅葉もそれに劣らず素敵です。
境内は、上醍醐、下醍醐、三宝院に分かれており、
特に下醍醐エリアにある仁王門をくぐる参道のもみじのトンネルが本当に美しいです。
また、上醍醐に行くための登り口があるのですが、
その手前の観音堂がある池の周り一帯は「林泉(りんせん)」と呼ばれています。
この場所は、下醍醐で最も美しく華やかな紅葉スポットです。
その中でも、豊臣秀吉が設計した三宝院庭園がもみじと絶妙な組み合わせで、
その美しさは誰もが魅了されてしまいます。
ライトアップもあるので夜間拝観もオススメです。
予約が必要ですが、闇夜に照らされる色鮮やかな紅葉は現代にしか味わえない風情。
それでは、醍醐寺の紅葉の見頃の時期やライトアップ、混雑の状況などご紹介します♪
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世界遺産醍醐寺と豊臣秀吉
世界遺産 醍醐寺
京都府京都市伏見区醍醐にある醍醐寺は約1200年前に建てられた寺院です。
全体で200万以上の広大な境内、東京ドームが150個以上も収まってしまうほどの広さです。
さらに、国宝、重要文化財を含む10万点以上の文化財を所蔵し、
世界文化遺産にも登録されています。
紅葉と、国宝建築物を同時に楽しめるのは醍醐寺の魅力です。
醍醐寺の国宝建築物はこの6つです。
- 五重塔
- 金堂
- 三宝院唐門
- 三宝院表書院
- 薬師堂(上醍醐)
- 清滝宮拝殿(上醍醐)
海外からも観光客が多く訪れる名所で、とても魅力的な場所です。
モミジはもちろん、イチョウやコナラ、リョウブなどの落葉広葉樹を多く有し、
秋には最高の紅葉が楽しめます。
特に、三宝院の紅葉は圧巻ですので、お見逃しなく♪
とても広いので、歩いて回るだけでも1時間はかかってしまいます。
「醍醐寺も見たいし、周りの見どころもちゃんと見たい!」という人は、
1日休みをとって、ゆっくり時間をかけて満喫するのもいいかもしれません。
豊臣秀吉が実現できなかった もみじ狩り
さてここで、この醍醐寺に思い入れの強い重要人物をご紹介します。
それは、天下統一を成し遂げた、豊臣秀吉。
豊臣秀吉は、醍醐寺を桜の名所にした人物であり、醍醐の花見を実現した人物として知られています。
秀吉は春には醍醐の花見を楽しみ、秋には醍醐のもみじ狩りを楽しみにしていました。
しかし、その年の夏に、62歳の生涯を終えてしまい、
秀吉はもみじ狩りをすることができませんでした。
醍醐寺のもみじ狩りは秀吉が残した形見とも言えるかもしれませんね。
そんなシチュエーションだから他の場所では味わえないこのもみじ狩り、
彼の代わりに楽しんでみてはいかがでしょうか?
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醍醐寺の紅葉
境内
今秋、醍醐寺の鮮やかに色づく境内で散策を。
赤や黄色、橙など豊かで華やかな落葉広葉樹の姿を見ることができますよ。
例年の醍醐寺の紅葉の色づき始めは11月上旬、見頃は11月中旬から12月上旬です。
人気スポットは観音堂や弁天堂周辺の紅葉で、
その中でも弁天堂がある林泉の周辺の紅葉が一目置かれています。
水面に反射する紅葉と周辺風景の調和が絶妙で美しいです。
醍醐寺の境内はとても広いので散策にはぴったりです。
三宝院
豊臣秀吉が設計した三宝院の庭園は、桃山時代を味わえる風景が広がっています。
赤や黄、橙色の紅葉、松などの緑や白砂など、色彩豊で目を楽しませてくれます。
秋の三宝院の紅葉は必見ですので、ぜひこの庭園にお立ち寄りください。
三宝院の拝観料は大人600円、上醍醐の入山料も大人600円となっており、
伽藍(金堂・五重塔等)の拝観料金も大人600円です。
三宝院と伽藍の拝観は、共通券を利用すると1,000円となりますので、
すべて拝観したい方は共通券をお買い求めくださいね。
醍醐寺のライトアップ
ライトアップされる醍醐寺は穴場だと言われています。
昼間の紅葉を楽しみに訪れる観光客は多いのですが、
夜は人が少なく、とても静かで落ち着いた雰囲気で過ごせます。
ライトアップで映し出された空間は、日中とは全く違った雰囲気に。
幻想的で神秘的な雰囲気をゆっくりと味わえるのが、醍醐寺の魅力のひとつです。
このライトアップのタイミングに行くのでしたら、弁天堂は外せません。
水面に映る紅葉と橋がマッチして、幻想的な空間を演出しています。
また、夜間の拝観をしたい時には、事前に申込をする必要があるのでご注意くださいね。
夜間拝観は下伽藍のみで、金堂や五重塔、林泉などがライトアップされます。
ライトアップの時期
- 期間 2016年11月18日~12月4日
- 時間 18:00~20:50(受付終了 20:10)
- 場所 醍醐寺の下伽藍
- 料金 1000円 ※団体800円(30名以上)、夜間拝観は事前申込制、秋期夜間拝観の詳細情報はホームページをご覧下さい。
醍醐寺の混雑状況
いざ京都に紅葉を見に行くと、混雑しているところが多いですよね。
京都市内の観光スポットは夜も賑わうため、
ゆっくり落ち着いて紅葉を楽しみづらいのが現状です。
しかし、この醍醐寺は境内はとても広いので、
他のスポットよりも混雑のストレスを感じずに紅葉を満喫できるのです。
また醍醐寺は境内が広く、人が多くても人混みで溢れてしまうということがないため、
静かに紅葉を楽しめます。きっとお気に入りの場所が見つかるはずですよ♪
醍醐寺の基本情報
- 見頃の時期 11月中旬~11月下旬
- 営業時間 9:00~17:00(受付終了16:30)※12月第1日曜翌日~2月末日は9:00~16:00(受付終了15:30)
- 住所 京都市伏見区醍醐東大路町22
- 拝観料 大人/500円 小人/200円
- 問い合わせ先 075-571-0002
- アクセス 地下鉄「醍醐駅」下車 徒歩10分、京阪バス「醍醐三宝院」下車すぐ、阪神高速道路8号京都線山科出入口から車で約10分、名神高速道路京都東ICから車で約18分
醍醐寺ホームページ http://www.daigoji.or.jp/
編集後記
いかがでしたでしょうか?
約1200年前、豊臣秀吉が桜と紅葉狩りを楽しもうと醍醐寺周辺の設計をしたこの場所で、
昼と夜の両方とも紅葉を楽しんでみてくださいね。
国宝建築物や重要文化財が多く、境内が広いから混雑しにくいですし、ライトアップも楽しめるので、ゆっくり建物や紅葉を楽しみたい方にはぴったりですよ♪