永観堂の紅葉!見頃の時期やライトアップ、混雑情報[2016]

京都には紅葉の名勝地が数多くありますが、「永観堂(えいかんどう)は他と違って特別!」と言う人も少なくありません。

古今和歌集に「もみじの永観堂」と詠まれるほどで、その紅葉の素晴らしさが今でも語り継がれています。

11月中旬になると、毎年たくさんの人が訪れ、華やかで鮮やかな色づきを楽しみます。

また、夜にはライトアップも楽しめますよ♪

「3000本のもみじが紅く染まる様は京都で一番!」とも言われる永観堂の紅葉、

見頃の時期やライトアップ、混雑情報などご紹介します♪

 

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永観堂って?

永観堂(えいかんどう)の正式名称は、禅林寺(ぜんりんじ)と言いますが、

市民の人も観光客も通称の永観堂で呼び親しんでいます。

京都市左京区にある浄土宗西山禅林寺派総本山の寺院です。

空海(弘法大師)の高弟である僧都・真紹(しんしょう)によって建立されました。

 

永観堂は紅葉の名所としても有名ですが、

2つの国宝と無数の重要文化財を所蔵していたことでも有名です。

国宝の、「金銅蓮華文磬」と「絹本著色山越阿弥陀図」は、東京国立博物館に寄託されています。

 

永観堂とは1040年頃に寺に入った「永観」という高僧にちなんでつけられた名前です。

永観は説法を説き、多くの人々に念仏の良さを伝え勧めました。

また、禅林寺内に病人のための薬王院を設け、慈善活動も精力的に行ないました。

そのような姿が人々の心に残り、永観堂と呼ばれるようになったのでしょう。

お寺のもととなった高僧「永観」という名前を正しく読むと「ようかん」となるそうです。

しかし、「永観堂」は「ようかんどう」とは読まず、「えいかんどう」と読むのが一般的。

漢字も由来の人も同じなのに、読まれ方は変わってしまう…ちょっと面白いですね。

 

この永観堂、秋には3000本のもみじが赤色や黄色、橙庵に彩られ、その風景には圧倒させられます。

境内では色々な角度から紅葉を楽しむ事ができて飽きずに紅葉を堪能できますよ。

ぜひ紅葉狩りをしに永観堂へ訪れてみてくださいね。

永観堂の紅葉

「永観堂の一番の魅力って?」

と聞かれるなら、それはやっぱり紅葉です!

昔から京都の人々は「秋はもみじの永観堂」と言って、素敵な紅葉を楽しみにしていました。

人々に愛されるこの紅葉もただでこのような美しい姿を保っているわけではありません。

お堂の方々の日々の管理があってこそ。そのおかげで今も綺麗な光景を楽しめるのでしょうね。

皆さんは、「錦秋(きんしゅう)」という言葉を知っていますか?時候の挨拶にも使われますね。

意味は、「紅葉が錦(にしき)の織物のように美しい秋」です。

美しい錦の織物のような永観堂の紅葉を実際に感じてみてくださいね。

日本特有の美的感性は桜と紅葉から影響を受けて作られた部分もあるのではないでしょうか。

桜や紅葉を綺麗だなと重きを置いて楽しむ日本人だからこそ、

桜と紅葉をテーマに文学や美術の数々の作品が作り続けられているのだと思います。

秋は紅葉のシーズン。時を逃さず、日本ならではの「美しい」を感じるひと時を堪能したいですね。

 

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永観堂の紅葉の見頃の時期は?

永観堂の紅葉は、境内に至る場所で鑑賞する事ができるので歩きながら飽きずに見て回れますよ。

例年の色づき始めは、11月中旬です。

例年の見頃の時期は11月下旬です。

京都の誇る紅葉の名所なので、毎年多くの観光客が訪れます。

身動きが取れなくなる程には混雑はしないので、ご安心くださいね。

京都の紅葉の名所はたくさんありますが、その中でも永観堂の紅葉は、イチ押しの紅葉スポットです♪

永観堂の見どころは?

多宝塔

多宝塔を包み込む紅葉が目に入り、味わい深いその光景は感動させられます。

多宝塔は山の中腹にあり、境内の一番高い場所に建てられています。

その多宝塔を紅葉が包み込み、幻想的な光景を作り出しています♪

 

見返り如来

永観堂の本尊である阿弥陀如来は一風変わっていて、正面を向いていないのです。

ちょっと斜め後ろを振り返る様な姿をしています。

こんなエピソードがあります。

阿弥陀如来が、念仏を唱えて行道する永観と歩こうとしたところ、

思わず永観が驚いてしまい立ち止まったので、

「永観遅し」と言って振り返りったシーンを作品にしていると言われています。

静けさと穏やかさが満ちた面持ちの阿弥陀如来。

この像は、平安時代末期、12世紀後半の作と言われています。

このタイプの「みかえり阿弥陀」は、この永観堂が日本では最古だそうですよ♪

水琴窟(すいきんくつ)

岩の中に空洞があって、その中には水が溜まっています。

そこに、ぽたりぽたりと落ちる水滴がまるで琴が音色を奏でる様に聞こえる神秘的な場所です。

不思議な構造ですよね。

京都にはいくつかの庭や寺社に水琴窟がありますが、

永観堂の音色は特別美しいと言われています♪

放生池

永観堂の境内の中央に位置する放生池。

この放生池と紅葉の調和は見る人を魅了して止みません。

池の周辺に色づいたたくさんの紅葉の美しさもさることながら、

赤色や黄色、橙色のもみじが水面に映り込むさまは幻想的で最高に素敵です。

永観堂といえばシンボルの多宝塔と多く人は言いますが、この放生池も絶対にお見逃しなく♪

水面に映り込むもみじがなんとも言えない雰囲気を演出し、

調和をなした空間がとてつもなく趣深く、

「京都の紅葉って、最高だなぁ」と思わず言ってしまうかもしれませんよ♪

御影堂の裏

阿弥陀堂から下る石段を進み、紅葉のトンネルを抜け出すと、

御影堂の裏手に生える「岩垣もみじ」に出会います。

垣のようにはりめぐらした岩に紅葉が生えているその姿から、

「岩垣もみじ」と呼ばれています。

古今集でも詠まれたこの「岩垣もみじ」は、永観堂でしか楽しめません♪

永観堂のライトアップ

永観堂では、夜間に特別拝観ができます。

ライトアップされた紅葉の美しさは格別で、日が落ち寒くなっても多くの人が訪れます。

また、永観堂では毎月11月に寺宝展が行われます。数々の文化財を見物できて楽しいですよ。

それと同時に夜間の特別拝観を楽しめるので、昼は寺宝展を楽しみ、

夜は照らし出された紅葉を楽しむ、といったプランもいいかもしれませんね。

  • ライトアップ期間 11/8~12/4
  • ライトアップの時間 17:30~20:30
  • 拝観料(ライトアップ) 大人(中学生以上) 600円

混雑を避ける3つの方法

紅葉のベストシーズンに永観堂に行くと混雑で大変です。

紅葉の写真を撮る人が立ち止まるので、どうしても境内は混み合ってしまいます。

人混みを避けて、少しでも紅葉をゆったり楽しめたらどれほど良いだろうと思う方も多いと思います。

平日の朝早く

紅葉ピークの時期に永観堂を訪れるなら、平日の朝早くに行くと良いですよ。秋の拝観開始時間、9:00を狙います。

土日はとても混むので避けます。

平日の拝観時間の受付が始まる少し前に行くなら、混雑を避けて紅葉を楽しめますよ。

ライトアップ直後

永観堂のライトアップはとても人気で多くの人が訪れます。

しかし、開始直後の17:30頃は以外と空いているのです。

受付が始まる前、17:00頃にきて受付時間まで待つというのが良いかもしれませんね。

また、ちょっと時間をずらして遅めに行くと入場待ちすることなく入れますよ。

公共交通機関を使う

紅葉シーズン中は、マイカーでの乗り入れ、駐車ができなくなります。なので、アクセスはバスが便利です。

住所 京都市左京区永観堂町48
電話 075-761-0007
アクセス 京都駅から市バス5系統「南禅寺永観堂道」下車で徒歩3分、京都駅から市バス100系統で「東天王町」下車で徒歩8分

「それでも車がいい!」という方は公営の岡崎公園駐車場を利用すると良いですよ。永観堂まで徒歩15分かかってしまいますが、車で行きたい方には便利だと思います。

岡崎公園駐車場

住所 京都市左京区岡崎最勝寺町63番地
営業 7:30~22:30
料金 最初の1時間500円、以後30分毎に200円

永観堂の基本情報

■ 基本情報
・名称: 禅林寺(永観堂)
・住所: 〒606-8445 京都府京都市左京区永観堂町48
・アクセス: JR京都駅から市バス5系統で「南禅寺永観堂道」下車、徒歩3分。
JR京都駅から市バス100系統で「東天王町」下車、徒歩8分。
地下鉄烏丸線「京都」から、「烏丸御池」にて地下鉄東西線六地蔵方面行き乗り換え、「蹴上」下車、徒歩15分。
京阪電車「三条」から市バス5系統で「南禅寺永観堂道」下車、徒歩3分。
京阪電車「神宮丸太町」から市バス204、93系統「東天王町」下車、徒歩8分。
・拝観時間: 午前9時~午後5時(受付は午後4時で終了)
・定休日: 無休
・電話番号: 075-761-0007
・料金: 大人600円 小・中・高校生 400円
・公式サイトURL  http://www.eikando.or.jp/index.html

 

編集後記

境内に紅葉スポットがたくさんあるため、十分紅葉を満喫できますよ。

時間に余裕を持って行けると良いですね。

事前の準備と計画を上手にして京都の秋を楽しんでください♪

 

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