第二新卒で就職活動を行う時の対策について

第二新卒

新卒の採用が少ない理由

新卒者の採用数は、ここ数年とにかく就職することが難しく減る一方です。経済状態が良くないことが採用率の低下の一因だと言われていますが、実際問題、他にも理由はあります。正社員として定年まで雇用する形から、派遣やパートへ比重が変わっています。

雇用のあり方が正社員以外にも幅が増えたことが、新卒者の採用減少に関わっています。企業が、製造の現場でも新卒者を採用することは珍しい話ではありませんでした。

正社員を雇う代わりにより低賃金の派遣雇用で働いてもらうことで製造コストを下げる企業が増加したことが、正社員を減らしています。より人件費の低い海外に製造工場を作る企業が増加したことで、正社員の新たな雇用が伸び悩んでいるともいいます。

現代の会社は、利潤を得るために余分なコストがかかる部分は片端からカットしています。採用したての新卒者は利益を生み出しません。会社にとって有用な人材になってもらうまでには時間が費やされます。

新卒者の採用を控える理由になっていると考えられます。コンピューターや最先端機器が入ることで、職人的技術への依存度が減り、少人数で仕事ができることも関係しています。ここ数年、団塊の世代が定年退職を迎えています。

しかし企業は新卒者を採用せず、正社員を増やさずに作業効率を高めることでそれらに対応をしているのです。

 

第二新卒の転職活動について

転職市場では第二新卒という言葉がありますが、第二新卒とは一体何でしょうか。第二新卒とは、学校の種類を問わず学校を卒業して初めて就職した人です。就職後1年~3年未満で退職して転職しようとしている人達の事です。

最近では、短大や大学卒の新社会人の3割~4割が3年弱で退職してしまうというデータもあるようです。就職して早々に会社を辞める人が多いという社会状況から、第二新卒という言葉が生まれたそうです。

この頃は第二新卒を積極的に採用しようとする会社も増加し、第二新卒はひとつのステータスとして定着しつつあります。実際には多くの人が、第二新卒という定義に当てはまるかどうか、きちんと理解していない場合も少なくない様です。

第二新卒とは自分のことであると誤った認識をする方もいます。自分が第二新卒だと思って、第二新卒の求人を出している企業に応募したところ、前提が違っていたという事態も起こりえます。

応募条件のミスマッチにより採用される筈の無い企業に応募するという無駄な転職活動をする事になってしまいます。

春ではなく秋に大学を卒業した人、卒業後しばらくどこにも就職していないまま数年が経過した人、卒業後は留学などをしていた人は新卒で働いた経験がなく、第二新卒とはいえない人たちです。

細かな部分は会社によって異なりますが、第二新卒ではない新卒者は新卒あるいはフリーターとして採用企業側は見なし、該当外とされることがあります。自分が第二新卒に該当するのかどうか、先入観だけで決めてしまわず、条件を見直してみると損をしないで済みます。

 

第二新卒で就職活動を行う時の対策について

新卒と同様に第二新卒を募集している企業はたくさんあり、場合によっては新卒と同じ採用条件としているケースも少なくありません。第二新卒での転職が成功すれば、新卒でで入った職場に問題があった時でも建て直しがききます。

第二新卒として転職先を探しながら、新たな資格や経験を積んで、自分の可能性を高めていくのもいい方法です。仕事の条件を下げていけば、すぐに就職できるかも知れませんが、現在は売り手市場でもある為、勇み足にならないよう注意しましょう。

自分の希望する条件に合致していないところで働くと再度、現実と希望とのギャップが大きくなってしまって、退職せざるを得なくなったりします。貯金を切り崩して生活をしているとすぐにでも働かなければならない気持ちにもなりますが、軽々しく勤め先を決めることは避けましょう。

入れる会社ならどこでも良いという状態では、入社してからすぐに後悔してしまう可能性が大いにあります。新卒の採用が難しいかった企業が第二新卒を募集していることは、この頃は珍しくなくなっています。

一時的な雇用先を探しているのでなければ、できるだけ条件に合致している就職先を探すようにしましょう。求人情報サイトやハローワークの求人にも、第二新卒を積極的に採用している企業の情報がたくさんあります。

転職活動のビジョンがまだ決まっていないという人は、第二新卒対象の就職説明会やセミナーに足を運んでみるのもいいでしょう。転職活動をする時には、第二新卒であることを気に病むことはありませんので、思い切ってチャレンジしてみるといいでしょう。

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